サカナとヤクザを読んだ

年末年始に読んでいた。

自分は基本的に魚を食べるのが好きだから、漁業関係の話は興味があったので読みました。

 

水産資源が減少しているので、禁漁期間とか漁獲量の制限を実施されている中で、密漁業者が根こそぎ乱獲していた。 

そして密漁された水産資源を市場に出回るように裏では暴力団などが動いている。

その構図がいろんな取材を元に書かれていた。

アワビ、ウナギ、ナマコ、ウニ、毛ガニなどいろんな資源について書かれていた。

基本的には海の中で勝手に育ったものを捕獲して売るだけで簡単に大金になるから、

密漁する人、またそれらを市場に流通させてしまう仲卸、みかじめ料を徴収する暴力団が後を絶たないらしい。

市場に出回っているアワビの50%が密漁されたものという具体的な数字があって

本当にびっくりした。

また水産庁海上保安庁など密漁者を検挙する側にしても現行犯逮捕する必要があったり、密漁者が暴力団や地元の漁業関係者と癒着がありなかなか検挙が難しいらしい。

乱獲で水産資源が消滅する可能性があるにも関わらず、

漁業関係者は自分たちの生活が一番大事だから、なかなか歯止めが効かない。

たとえ自分のような消費者がウナギのような絶滅危惧種を買い控えをしたとしても、

密漁されたものを日本だけではなく海外に輸出したりするので、自分のような消費者レベルではどうしようもないこともあり絶望的な気分になった。

とにかくヤクザが水産資源にいろんなところで絡んでいて、びっくりだった。